ファインベルクバウ600 シリーズ
こんな文献をお読みになられるという事とは少なからず鉄砲やライフル射撃競技にご興味がある、もしくはすでに競技をやっているのではなないかと思います。
ご存じの方には
「今さらかよ?」
と思われるかもしれませんが、古い鉄砲がゆえにインターネット上に情報少なく有っても海外のサイトばかり、1つぐらい日本語でまとめた文献が有っても良いのでは?との思いで、各バリエーションの違いなど、当方が集めた情報を記載させていただこうと思います。
ファインベルクバウ
を知っている方が真っ先に浮かんで来るのは競技用エアライフルではないでしょうか?
そう、エアライフル競技において圧倒的シェアを誇ったのがバウで、M 600シリーズなのです。
600シリーズの前に300シリーズというのも有りますが、それはまた他の文献で。
それまでスプリング式が一般的だったエアライフルですが、600シリーズはポンプ式を採用しました。
銃に搭載されたポンプを動作し空気を圧縮、それを一気に銃口へ解放することで弾を飛ばします。
(エアソフトガンで言えばAPS-3と同じ機構です。)
スプリング式と違いほぼ反動は有りません。
この銃の登場により600点満射が世の中に数多く産み出される事となったのです。
現在ではPCP方式が主流となり一線を退きましたが、ローカルの大会などではたまに見かける事があります。
現在指導者として活躍されている方々には懐かしい一丁ではないでしょうか??
そんな600シリーズですが、大きく分けて3種類+αに分類ができます。
初期型のM600、M601シリーズ
中期型 M602シリーズ
後期型 M603シリーズ
CO2モデル のC60、C62シリーズ
そして後継機種
それでは各シリーズの違いをみていきましょう。
まずは簡単に見分けられる項目
600.601と602以降でストック形状、バレルウエイトが違います。
(下記ストック項目も参照のこと)
M 600
がすべての基本形
600のストックは機関部の固定が下部バットプレートが直止めチークピースも下部から止める バレルウエイトはラウンド形状
M 601
はポンプに逆戻り防止ラッチが搭載され、途中でポンプを止めても跳ね戻ることが無くなりました。若干重量が増加しています。
装填口には〔601〕の刻印が有り
リアサイトの形状が変更されコンパクトになった。
M 602
ではサイトの形状が一新され、フードを兼ねたプラスチックの外装が特徴です。
フロントサイトは口径が大きく(M18→M22)なり、プラスチックインサート仕様となりました。
それまでのネジで上下左右動くのではなく常時バネでテンションが掛けられたタイプです。
ストックが一新され、機関部の固定方法が横止めになりました。
チーク及びバットプレートが差し込み式になり、 銃身側の固定方法はストック前側にビスがあります。
バレルウエイトは角形になり、から撃ち機能が搭載されました。
M 603
は602を基本にアブゾーバー(無反動装置)が搭載され、さらに反動が抑えられています。
他、リアサイトの色が黒になり、ストック銃身側の固定方法が下止めに変更されています。
C60
M600のCO2カートリッジモデル です。
C62
M602をベースにしたCO2モデル
後継機種
P70
600系の遺伝子を受け継ぎPCP(プリチャージ式)になったモデルです。
アルミ製ストックが登場
機関部の設計は600系と同じように見えますが内部部品が若干変更され、さらにトリガーのキレが良くなっています。
バルブを叩くハンマーも若干仕様が異なり、常時解放では無くなりました。(c60.c62と同じ方式)
筆者の所持しているM602にはこの機関部が加工流用してあります。
この機関部をさらに発展させ、後継のM700.M800シリーズへとさらなる進化をしていきます。
このように600シリーズといってもバリエーションがたくさんあり、それぞれ部品は若干異なるものの互換性がある事が多いです。
その為か600シリーズ以降の銃はいわゆるキメラになった個体が多く存在します。
各シリーズ比較
各シリーズS(Jr.)M L とサイズバリエーションが有り
互換性があるのは
600↔️601のみで、
その他のストックは取り付け方法が微妙に異なり互換性はない。
602以降のバットプレート、チークピース用キャリアには互換性あり。
※一番下は参考出展のM700ユニバーサル用のストックです。このストックにはP70の機関部がそのまま載ります。(当方調べ)
※上記は当方が独自に調べた情報をまとめたものであり、あくまでも参考に!
もしも
ここ違うぞ?って間違いがございましたらぜひ教えてください。
以上
おまけ
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