撃つ病
撃つ病とは?
射撃、狩猟用途で銃砲を所持している者が 【鬱病】になぞらえて鉄砲を撃ちに行きたくて仕方がないという精神状態の事を指す用語である。
射撃場に行く事を「撃つ病の治療に来た。」なんて表現をする。
これを、読んでいる方々は私が一応銃砲所持者である事はご存知であろうか。。。
そんな訳で鉄砲関連のお話を、少しさせていただこうといます。
さて現在、公安委員会より所持許可を頂いて標的射撃用途の鉄砲を所持しています。
「あれっ??狩猟は??」とよく言われますが、元来「鉄砲が好き」で所持者になった人間なので射撃場で撃てればいいという考え方で、しかも空気銃が好き。
競技用のエアライフルがメインです。
そんな人間ですが、住んでいる所は埼玉県北部の田舎街
自宅の場所こそ、銃禁止区域ですが、道一本向こうは狩猟区で、ご近所にハンターがたくさんいます。
所轄警察署やハンターの方々に「狩猟はやらないの?」と毎度声をかけられ、「狩猟も初めてみるか??」と思ったのがハンターを志すきっかけになり、動機でした。
とある方が「愉快犯」と表現していたがまさにその通り。
銃砲を所持しているからといって
「はい、今日から始めます」という訳には行かない。
狩猟をするには 狩猟免許 が必要。
まずはその試験を受ける所からスタートの予定でしたが、昨今のコロナウイルス騒ぎで試験の抽選に落ち、スタートラインに立つことすら出来ませんでした。
そこで、路線を変更、
「ゆくゆくは鹿や猪を捕る!それにはやはり散弾銃が必要だ!」と、いう事でその所持に向けて準備を初める事に。
散弾銃の所持には講習を受け試験合格する必要ですが、その試験を受けに行った射撃場こそが今回の、事件の始まり。。。
2月上旬、とある射撃場へ講習を受けに行った。
あらかじめ予約を取ってあり、当日の朝必要書類の提出その日の受講者は私を含め4人、講習が始まった。
銃を安全に取り扱う為の説明を受け、実技へと移る。
まずは練習で25発を2ラウンド撃った。そこそこ当たっている。
なにも問題ない。
その勢いのままさらっと試験へと移り見事に
当日受けた全員が合格した。
使用した銃やベストを片付け合格証をもらうと終了
解散ということなったが、実はこの日、同じ射撃場にTwitterのフォロワーさんが撃ちに来ているとのことで、その方を探しつつお昼をどうするか?とベンチで考えていた。
そのベンチから見える所に大きなシェバートをつれた方が居た。
犬好きな私はそちらへ行き
まずは飼い主さんにご挨拶、
そしてシェパード君にご挨拶していたら左手をガッツリ噛れ...
急遽病院へ行き、結果5針も縫うことになってしまった。
そこからこの苦悩の日々が始まる。。。
そんな噛まれた事件から1週間はとにかく何も出来ず、当然仕事なんて事務処理ぐらいしかできない。
ただ、日々の生活をこなして行く事で精一杯だった。
とりあえず今回の事情を鉄砲を購入させていただく予定だった銃砲店へと相談させていただいたら
「今はとりあえず怪我の治療に専念しなさい」と、申請予定の鉄砲は怪我のが治るまで預かっていただく事になった。
2週間目ようやく抜糸
糸は抜けたがまだムリは厳禁とお医者さんから釘を刺された。
この時点で加害者側(噛んだ犬の飼い主)からは何の連絡もない、
普通直接でなくとも電話とかで
「その後容態はどうですか??」ぐらいあっても良さそうだか。。。
仕事が休みの日にとりあえずご迷惑をお掛けした射撃場へ行き、床をそこら中血だらけにしてしまった事のお詫びと応急手当をしていただいたお礼、いきさつの報告をさせていただいた。
その後どうなったのか心配で、ちょうど電話してみようと、思っていた所にだったそうだ。。。
たくさんの方にご迷惑、ご心配をおかけしてしまい本当に申し訳ない気持ちであったが、「ウチに迷惑かけたとかそんなの気にしなくていい、所持できたら遊びに来てください。」と言ってくださった言葉に涙をこらえるのが必死だった。。。
1ヶ月が経過し、お医者様からようやくリハビリ開始の許可が出た。
とは言っても約1ヶ月まともに使っていない手がそうそう簡単には動かない。
ダメダメだろうと思いつつ
とりあえず現状を把握するべく動かしてみるが、この時点で人差し指、中指がほぼ力が入らない。
箸を持つ事さえやっとだった。。。
試しに鉄砲(モデルガン)を握ってみるが、僅か100グラムのトリガーが引けなかった。。。
(100グラムのトリガーとは?
ボールペンのノックをカチッとやるのがそのくらいの重さだと考えていただければ想像しやすいだろうか?)
状態は想像していたよりも悪く
リハビリ頑張るぞ!という気持ちが一気に絶望へと変わった瞬間だった。。。
右利きなのにどうして左手の負傷が絶望なのか??
元々両利きなので文字を書く以外は大概の事がどっちでも出来る人間だったが、普段日常生活においては生活しやすい右利きとして生活をしていた。
通常右利きであれば右で構えて撃つので何も問題無いのでは?と思うのが普通だろう。
ところが、私の場合学生時代鎖骨を骨折し、右肩にワイヤーが入っていた。
この骨折のせいで就職試験がまともに受けられなかったり。。。
とにかく
右肩は衝撃厳禁なのだ。。。
ついでにマスターアイも左である。
必然的に左撃ちするしかなかった。。。
※競技用エアライフルはほとんど反動がなく、道具の関係(どうしても欲しい銃が右用しかなかった)もあり右撃ちしている。
とはいえただ落ち込んでいても何も始まらない。
それから毎日リハビリと試行錯誤の日々が始まった。
暇さえあれば指を動かし、
日常生活ではムリの無い範囲で極力左手を使う。
そんな生活を1週間程していたが、気持ちが焦り、ちょっとムリして力を入れ
塞がっていたはずの傷口から出血
「やっちゃった。。。」
傷口が開いた瞬間心が折れる音が聞こえた。。。
また振り出しに戻ってしまった、そんな状況を銃砲店へ相談すると
「火薬の銃は完治するまでやめた方が良いと」という事で鉄砲の申請はしばらく見送る事にした。
講習は修了しているが
火薬の無許可譲り受けの期限が切れるで返却しなくてはならないので、
所轄生活安全課にこれまでのいきさつ、事情を説明し、その時点で「加害者からの連絡は一切ない。」という事をご相談させていただいた。。。
その後加害者側がどうなったかは知らない。。。
リハビリの日々が続き 箸を持てるぐらいに回復してきた。
が、
また、ここで心が折れる。
夕食で食べようとした冷奴 たかが豆腐がつまんで切れない。。。
指を動かす事は出来ても力が全く入らなかった。。。
「食事も満足にできないのか」そう思うと辛かった、それからしばらく食事をするのが嫌になった。。。
完全に撃つ病 いや、鬱病になりかけだったのがもしれない。。。
たが、そんな近況報告をTwitterにアップすると励ましの言葉をかけてもらえた。
挫折する度に元気を貰えたり、ヤル気を充電させてもらう事ができた。
フォロワーの皆さんに支えられたからリハビリを続けられた。
ようやく300グラムぐらいならトリガーも引ける。
でも300グラム。。。(通常猟銃のトリガーはは1~2キロ程)
単純に引けるだけでコントロールなんてできない。
こんな状態では鉄砲を撃つなんて危険でしかない。
右撃ちの競技エアですら銃をしっかり保持するという意味では不安がある。。。
鉄砲はもう少し自粛が必要と判断に至った。
「このまま一生撃てないかもしれない。。。」
そんな思いが頭を駆け巡りリハビリも憂鬱になっていた。
そんな時開いたTwitter たまたまこれから銃を所持して狩猟を始めるという同世代のフォロワーさんと仲良くなった。
絡んだきっかけはバカ話だったが話をしていると前向きに情報を集めている姿に心を撃たれ、自分が忘れていた何かを思い出させてくれた気がした。
リプで絡んでいる狩猟クラスタをみていると
自分の中の
「狩猟はじめてみるかー?」という生半可な気持ちが
「この人たちみたいに狩猟をやってみたい。」に変わっていった。。。
なんとかする!もう少しリハビリを頑張るぞ!と思えたのはそのフォロワーさんのおかげだった。
ある時アップしていた自撮り写真を見て「こんな美人のおねーさんだとは聞いてねぇぞ??」と思ったのはここだけの話w
伸ばしに伸ばして保管を頂いている銃砲店にもそんな状態だと言うことを再度ご相談させていただいたが、「そんなの気にしなくていーの」と言ってくださった。
感謝してもしきれない。。。
だが、
いつおわるかわからないリハビリを続けていくのはやはり精神的にも辛い、なにか目標を、ということで 今年現在所持中のエアライフルが更新であったのでその更新と一緒に申請出来るように頑張って行く事にした。
11月が誕生日、更新の9月までに治すという目標ができた。
が、
現在この目標が自分を、苦しめている。 こんなペースで本当に間に合うのか??
正直間に合う気がしない。。。
間に合わなかったらエアライフルの更新も辞めるか。。。
そんなことまで考えるようになってしまった。。。
でも、 フォロワーさんが、Twitterのスペースでwktk弾んだ声で狩猟について話をしているのを聞いて
「何考えてんだオレ。。」もう少し頑張らなきゃと反省した今日この頃だった。。。
いつかオフ会やら一緒に射撃や狩猟を出来るようになるまで頑張らなくては。。。
もうしばらく私の撃つ病は続きそうだ。。。
こんなつまらない文章を最後まで読んでいただいてありがとうございます。
とりあえずもうしばらく気分の上がったり下がったりが、続くと思います。
ご心配をお掛けすることもあるかと思いますが、こんなどうでもいい文章打つ気力は有るので多分大丈夫です。
次の近況報告はそのうち気が向いたら更新します。
以上
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